大学入学共通テスト 2023年(令和5年) 本試 数学ⅠA 第3問 解説

解説

以下の解説では、球1,球2,$\cdots$ を ①,②,$\cdots$ と表す。

(1)

問題文中の図Bについて、

①の塗り方は、5通り。

②~④の塗り方は、それぞれ4通り。

よって、図Bの塗り方は
$5\times 4^{3}=320$
通りある。

解答ア:3, イ:2, ウ:0

(2)

問題文中の図Cについて、

①の塗り方は、5通り。

②の塗り方は、4通り。

③の塗り方は、5色のうち①と②で使った色は使えないので、3通り。

よって、図Cの塗り方は
$5\times 4\times 3=60$
通りある。

解答エ:6, オ:0

(3)

問題文中の図Dについて、赤をちょうど2回使う場合は
①③が赤 ②④が赤 の2パターンしかない。

①③が赤の場合、
②④の塗り方は、それぞれ赤以外の4通り。

②④が赤の場合も、
①③の塗り方は、それぞれ赤以外の4通り。

よって、図Dで赤をちょうど2回使う塗り方は
$4^{2}\times 2=32$
通りある。

解答カ:3, キ:2

(4)

問題文中の図Eについて、赤をちょうど3回,青をちょうど2回使うためには
②~⑥のうち、3個が赤,2個が青 のパターンしかない。

このとき、

①の塗り方は、5色のうち赤と青を除いた3通り。

②~⑥の塗り方は、5個の球から2個を選んで青く塗るので、${}_{5}\mathrm{C}_{2}$通り。

よって、図Eで 赤をちょうど3回,青をちょうど2回使う塗り方は
$3\times {}_{5}\mathrm{C}_{2}=3\times\dfrac{5\cdot 4}{2\cdot 1}$
$\hspace{54px} =30$
通りある。

解答ク:3, ケ:0

(5)

アイウより、問題文中の図Fの塗り方は
$320$式A
通り。

また、図Fで ③と④を同じ色で塗る場合は、③と④をひとつの球と考えた場合と同じなので、解答群の2の塗り方と等しい。

解答コ:2

よって、③と④が同色になる塗り方は、エオより
$60$式B
通り。

以上より、図Dの球の塗り方は、式A$-$式Bの
$320-60=260$
通りある。

解答サ:2, シ:6, ス:0

(6)

(5)と同様に考える。

図H
大学入学共通テスト2023年本試 数学ⅠA第3問 解説図H

図Hの塗り方は、
$5\times 4^{4}=1280$式C
通り。

また、図Hで ①と⑤を同じ色で塗る場合は、①と⑤をひとつの球と考えた場合と同じなので、図Dの塗り方と等しい。
よって、①と⑤が同色になる塗り方は、サシスより
$260$式D
通り。

以上より、図Gの球の塗り方は、式C$-$式Dの
$1280-260=1020$
通りある。

解答セ:1, ソ:0, タ:2, チ:0