大学入学共通テスト 2024年(令和6年) 本試 数学ⅡB 第5問 解説
(1)
まず、図を描こう。
正確に描くと、図Aのような感じになる。
だけど、共通テスト本番でこんな図を描いてはいけない。時間がかかるから。
おすすめは、図Bのような略図だ。
この図Bを見ながら問題を解く。
解答ア:1, イ:-, ウ:1, エ:1
となる。
よって、
解答オ:0
なので、
だ。
(2)
図Bに(1)で分かったことを書き込むと、図Cができる。
点
と表せる。
また、
だけど、これは、式Aより
とかきなおせる。
解答カ:2
式Bを使って、
花子さんの考え方
図Cと式Bより、
よって、
解答キ:3, ク:1, ケ:2, コ:5, サ:4
別解
別におすすめでもないけど、キクケコサは次のようにしても求められる。
式Bより、
とかける。
いま、図Cより、
だから、式Dは
解答キ:3, ク:1, ケ:2, コ:5, サ:4
式Cについて、
グラフは下に凸の放物線
ここで
復習
二次関数
なので、式Cの放物線の頂点の
である。
したがって、
であることが分かる。
解答ス:2
太郎さんの考え方
3点
直線
なので、
このとき、
より
である。
解答シ:1
ここで、図Dと式Bより、
と書きかえられる。
これを計算して、
である。
解答ス:2
(3)
今度は
なので、まず
使う図は図Cなので、もう一度載せておく。
点
と表せる。
また、
だけど、これは、式Fより
とかきなおせる。
これを成分で表すと、
したがって、
は、式G,式B'より
となる。
式Hを使って、花子さんと太郎さん両方の考え方で解いてみる。
花子さんの考え方
式Hより、
途中式
と表せる。
式Iの赤い部分を平方完成すると、
と変形できる。
いま、
赤い部分は、
最小値は問われてないので、式I'の青い部分は計算しない。
以上より、
のとき。
これを
式B'に代入すると
解答セ:-, ソ:3, タ:1, チ:2, ツ:-, テ:6
式Hに代入すると
解答ト:-, ナ:7, ニ:1, ヌ:2, ネ:-, ノ:2
である。
(2)の別解の方法は、計算が煩雑になるから省略。
太郎さんの考え方
(1)で考えたように
なので
だから、消しゴムとか辞書の箱とか、直方体のものを思い浮かべると
図Eのように、直方体の青い辺とその延長が
したがって、線分
このとき、
という式がつくれる。
ここで、式Hより
なので、
式Jから
途中式
式Kから
途中式
であることが分かる。
以上より、
のとき。
これを
式B'に代入すると
解答セ:-, ソ:3, タ:1, チ:2, ツ:-, テ:6
式Hに代入すると
解答ト:-, ナ:7, ニ:1, ヌ:2, ネ:-, ノ:2
である。